スタッフブログ

宝篋印塔  香寺町 仁積寺様

2025/01/22

今回は香寺町にある仁積寺様の宝篋印塔の一部取替をさせて頂きました。

天台宗兵庫教区 寺院大図鑑

👆 ※クリックして頂くと詳しく紹介されてます。

 

宝篋印塔は宝篋印陀羅尼という呪文を収めた塔でのちに供養塔として建てられたのが始めで中国より伝わり日本で独自に発展していきました。

五輪塔に似てますが笠の四隅に隅飾と言う突起があるのが宝篋印塔の特徴です。

また方向を示す梵字が刻まれています。

東 ウーン(アシュク如来)
南 タラーク(宝生如来)
西 キリーク(阿弥陀如来)
北 アク  (不空成就如来)

先祖供養はもちろんですが極楽往生、救済、成仏、功徳などの御利益があるとされてるそうです。

 

今回の取替は笠より下の塔身、基礎、返花のある基壇の部分です。

経年により各所にヒビ、カケがあります。

まずは相輪、笠を外します。

土台も高く職人さん三人がかりでやっと吊り上げる事ができました(;^_^A

相輪(一番上の部分)と笠は引っ付いたまま外したので倒す事が出来ず寝ながら笠の底の余計なセメント、汚れを除去してます。

職人さんが頑張ってくれてます!

接着剤で接合します。

取替完了!!

後は笠をのせていきます。

たっぷりと接着剤をいれます。

そして・・・

完成!!

後の扉もピッタリ収まってます。

また扉部分も壊れて中が見えている状態でしたがこれでキレイに収まりました。

宝篋印塔に彫らせて頂く字体も打合せさせて頂きバランスも良く見やすくなりました。

今回取替させて頂いた部分はヒビもあり危険な状態でしたが花崗岩で作り直したので強度も安心です。

これからも末永く見守って下さいね。

 

この度はありがとうございました。

担当 K

 

 追記

本堂正面には一本ものの非常に長い梁があり職人さんたちもビックリしてました!

 

 

 

 

 

 

 

 

By | 2025-01-22T09:01:41+00:00 1月 22nd, 2025|未分類|